「イラスト専門学校に行ってよかった!と思えた私の実体験」
イラストレーターになりたい!と考えた時、どのような進路だと確実にイラストレーターになれるの?と思いますよね。
選択肢の1つとして専門学校がありますが、専門学校に行くことはどのようにいいのか新たな疑問と不安が生まれます。
今回はイラスト専門学校に行ってよかったと思えた、私の実体験を元に専門学校に行くメリットをお教えしましょう。
私の話が参考になれば幸いです。
行ってよかったと思えたイラスト専門学校の実体験
私が通っていた専門学校では2年制のため、スピーディーなカリキュラムを採用していました。
1年生で基礎をしっかりと教え、2年生で多くのイラストを描くというものです。
ただ基礎を教えてくれるのではなく、段階ごとに描くポイントを交えて進めてくれます。
ある程度の基礎を学ぶと、最初の自分の実力を知るためにテーマを決めてイラストを描き、クラス内で品評会が行われました。
品評会ではイラストに対する点数ではなくコメントが添えられます。
イラストのテーマがしっかりと伝わっているか、自分のイラストは世間にどう見られているかなどを知ることが品評会の目的です。
また添えられたコメントから自分のイラストの長所や短所、クセなどの改善すべき点に気づくことができます。
さらに他人のイラストも見られることは、新たな刺激のほかに自分にはない表現力も得ることができたと感じました。
個人的にはコメントを見返して初心を忘れないようにもできるため、意味のある品評会なのだと思っています。
次にイラストレーターの主流であるデジタル講座がありました。
こちらではイラストソフトを扱う作業に時間を設けることで描くスピードを上げることができます。
つまり締切を厳守するという、作業にかかる時間配分を考える力が身に着くのです。
講師から塗り方を教えてもらえると思っていましたが、ソフトの基本的な扱い方やデジタルならではの構図の魅せ方を教わるだけでした。
イラストを塗るという技術は多岐に渡るため、教わることはありません。
デジタル講座は「他の生徒の技術を見る」という時間だったのです。
私も当時は友人の作業を見て、アドバイスやコツをもらっていました。
もちろんコッソリと見ることが多かったです。
2年生はデジタル講座でいくつもの作品を時間内に提出できてきた頃に、イラスト雑誌への投稿が始まります。
自分の作品が載るかドキドキしながら待つ間、今度はなんとコミックマーケットに出品する作品を描いていくのです。
出品の費用は学校持ちで、参加希望者を募ります。
冊子のページ数があるため故人で1冊分を描いたり、複数人の合同で1冊を作ることもできました。
編集者もやって来るコミックマーケットは大きなチャンスです。
スペースには数人の生徒と教員が出向し、編集者へ作品を紹介してくれます。
編集者の目に留まるとイラストレーターデビューへの道に繋がりやすくなるのです。
さらに2年生では、イラストレーターデビューに向けた取り組みが本格的に行われます。
卒業生を招いて卒業後のデビュー話から現在の仕事の様子を聞くことができました。
成功した話だけではなく、自身の失敗談も含めて話してくれるため将来をイメージしやすいです。
さらにゲーム会社などのイラストを取り扱う企業を招いて、業界の需要と供給やターゲット層について詳しく話してくれるなど、なかなか聞くことのできない業界の深い話をしてくれました。
赤裸々に話してくださる当時の企業様には感謝しております。
話を聞くだけではなく、生徒が自ら営業をかけられるイベントもあったのです。
生徒が持ち込んだポートフォリオの作品1つ1つに、丁寧にコメントしてくれるためモチベーションが上がりました。
進路を決める時期になると、教員のサポートを受けて自ら進路を決定していきます。
変わらずイラストの応募投稿を続けていくものの、次第に進路が決まって来る生徒も増えていたのです。
この頃になると中にはイラストサイトなどのアカウントを持つ生徒はクライアントから依頼をされたり、企業から声をかけられて就職を果たす生徒もいました。
そして2年生の卒業制作は集大成とも言える1冊のイラスト集を制作します。
自分の成長を見ることができますが、まるで現場かと言いたくなるほどの制作枚数と期限と言う締切には悲鳴が上がりました。
この卒業制作を乗り越えて、自分の決めた進路先へ邁進していくのです。
実は意外と知られていない部分があります。
1年生の時は専門の講師を招いて、ビジネスのマナーやモラルを学ぶことができました。
ビジネスマナーの試験があるため、イラスト以外の知識も身につきます。
社会人で大切なコミュニケーションも学べることも、専門学校に行くメリットでもあるでしょう。
イラスト専門学校に行くメリット
イラスト専門学校でのカリキュラムの中には、どのようなメリットがあるのかご紹介していきます。
・卒業生が講師として指導してくれる
クラスを受け持つ講師は専門学校の卒業生で、漫画家で編集部から声をかけられている人や現役のイラストレーターでした。
現場で常に描き続けているプロからの指導はメリットしかありません。
基礎技術やイラストの構図に対して、的確な添削と注意するポイントの指導を受けることができます。
講師としての目線やプロとしての目線でカリキュラムの構図を教えてもらえることも、イラストレーターを目指す上で大切なことでしょう。
・イラストレーターの現場を教えてくれる
常に現場の空気に触れているプロがいるため、各々の有益な現場の話を聞くことができます。
漫画家の講師からは編集部とのやり取りや締切前の追い込みなど。
そして空き時間にネームや下書きを描いたりと、生の原稿を見ることもあります。
イラストレーターの講師からは、プロの現場で使っている技術やジャンル別の構図の魅せ方などを聞くことができました。
制作時間中もソフトのツールや設定のちょっとしたコツも教えてくれるので、技術を磨きたい生徒は気軽に相談することが可能です。
またイラストレーターになるための悩みにも寄り添い、アドバイスをしてくれるので学生のメンタル面でも支えてくれました。
行ってよかったと思えるおすすめのイラスト専門学校
代々木アニメーション学院
コース | クリエイター学部 イラスト科[2年制] |
1年次学費 | 資料に細かい記載あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 東京・大阪・なんば・名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・金沢 |
ポイント | ・全国どこでも同じ授業が受けられる ・デッサンの基礎からソフトの使い方まで2年間でしっかり学べる ・企業コラボが充実。学校に求人票が集まるから就職にも有利 |
まずイラストレーターの専門学校を検討する上で外せないのがこの代々木アニメーション学院でしょう。
代アニは1978年から42年間、アニメを筆頭とするエンタメ・クリエイター業界とともに大きくなってきた学校で、これまで巣立った卒業生はのべ12万人以上を超えています。
実は日本で放送されているほぼすべてのアニメ作品に代アニの卒業生が関わっているとさえ言われています。
業界のあらゆるところに学校の先輩がいる状況は、卒業後の就職や転職において非常に心強い人脈になります。
また代アニは全国10校(東京、池袋、大阪、なんば、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島、金沢)で同一の授業を行っており、引っ越しをしても相互の転校・転入が可能です。
さらに「就職・デビューサポート」体制も全国一律なので、地方の方でも東京校の学生と同一の条件で関東企業への就職や東京のプロダクションへのオーディションをサポートしてもらえます。
そして講師も現役のプロとして活躍している人たちなので、実践的なスキルが磨けるというのも評判です。
そのほか企業コラボなども多数開催されていて学べる環境としてはこれ以上ないくらいに充実しているといえます。
学費については年度によって変動があるのと、ネット上にはコースごとの正確な情報がないので必ず資料請求をして確認しましょう。
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ヒューマンアカデミー マンガ・イラストカレッジ
コース | コミックイラスト専攻[2年制] |
1年次学費 | 資料に細かい記載あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 仙台、大宮、秋葉原、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇 |
ポイント | ・全国にキャンパスがあるから通いやすい ・3泊4日の合宿で企業担当者にイラストを見てもらえる ・プロの講師によって個性を引き出す |
ヒューマンアカデミーという名前は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ヒューマンアカデミーは1996年の開校から25年、卒業生の数は累計3.5万人以上とされている歴史ある専門学校です。
また全国で18の拠点があり、どこに住んでいても比較的通いやすい地域に見つけられ、80人もの現役プロ講師による少人数制授業で一人一人に合った指導をしています。
そんなヒューマンアカデミーの一番の特徴は「マンガ・イラスト合宿」。
北海道から沖縄まで、全国の学生たち200名以上が参加します。
合宿のメインイベントの「編集部作品講評会」では、合宿会場に人気漫画誌65誌125名の編集者が来場し、学生の作品に直接アドバイスをもらえる&持ち込みができるチャンスとなります。
また集英社、講談社、小学館、スクウェア・エニックス、メディアファクトリーなど有名出版社との太いつながりにより、これら編集者の特別講義や作画テクニック指導などもあります。
そしてこれらの業界ネットワークをフル活用し、企業タイアップのコンテスト開催による作品制作カリキュラムや、在学中からの実績につながる課題も充実しています。
学費等は、こちらも必ず資料請求をしてきちんと確認しましょう。
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アミューズメントメディア学院
コース | キャラクターデザイン学科[2年制] マンガイラスト学科[2年制] |
1年次学費 | 資料に細かい記載あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 東京(渋谷) |
ポイント | ・「産学協同プロジェクト」など在学中デビューのチャンスも豊富 ・イラストレーターを招いたセミナーが開催される ・編集者などプロを招いた面接や品評会がある |
2年間でプロになるための実力をつける!というのが特徴のアミューズメントメディア学院です。
就職・デビューの夢を掴むのに3年や4年の期間は必要ないとアミューズメントメディア学院は考えています。
その宣言通り、マンガイラスト学科のこれまでのデビュー受賞実績は500名を突破しています。
そして最大の魅力は何といっても「現場実践教育」です。
既にプロとして働いている卒業生の協力のもと、在学中からプロの制作現場に携わることができるため、在学中に大きなスキルアップが期待できるだけでなく、在学中にイラストレーターや漫画家としてデビューになった人もいます。
そのほか現役プロ講師の指導や専任システムによる就職・デビューシステムなど、スキルアップからデビューするまで十分な環境が整っています。
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イラストレーター専門学校おすすめ人気ランキング【全20校徹底比較】
社会人におすすめのイラストレーター専門学校3選!仕事や進路など
まとめ
私のイラスト専門学校での実体験をお話しましたが、いかがでしたか?
学校によってカリキュラムや講師は違ってくるでしょう。
しかし専門学校では技術をしっかりと身につけ、実践に近い内容のため緊張感を持って講座を受けることができます。
またプロからの指導やアドバイスをもらえる環境が整ったカリキュラムを受けられるのは、専門学校の魅力です。
課題をこなすごとに技術の基礎を身につけ、さらに磨いていく事で着実にプロへと近づくことが可能と言えます。
イラストレーターになる1番の道は現場を知るプロの技術を吸収すると同時に、知識も得ることのできる環境が整えられているのはイラスト専門学校だからでしょう。
また企業との結びつきも、人脈を作るチャンスをもらえるイベントも大きなメリットであります。
制作に対して身を粉にしてきた努力は、今後もイラストレーターになる成長の糧となるはずです。
専門学校に行ってよかったと感じた実体験を紹介しました。
プロのイラストレーターになりたいなら技術や人脈、環境まで整っている専門学校へ行くことをおすすめします。