グラフィックデザイナーになるためには、まず専門学校やスクール、講座で学ぶことをおすすめします。
しかし「学校がたくさんあって、どこがいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、就職率、カリキュラム、学費などを考慮し、総合的に評価の高い専門学校やスクール、講座をご紹介いたします。
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グラフィックデザイナー専門学校・スクール・講座の選び方
グラフィックデザイナー専門学校・スクール・講座を選ぶ際に大切なことは、自分が何を重要視するかを明確にすることです。
希望の就職先に就職できた実績があること、カリキュラムの内容、学費の安さや奨学金制度があるかなど、比較検討する上で必ず調べなけらばならないことは何かを自分で整理して、情報取集に臨みましょう。
資料請求は絶対にするべき
気になったところはまずは全て資料請求するようにしましょう。
そもそもこういった各スクールや講座が作成している資料は、文章や写真など最もわかりやすくこだわって作成している物になるので、資料請求をせずに比較検討するのは非常にもったいないことです。
また資料にしか載っていない情報も数多くあります。
特に学費やコース、カリキュラムなどはその年によって変動することも多く資料は常に最新化されています(サイトなどは古いままになっていることも多いです)
また奨学金制度や特待生制度などの重要な情報も資料には細かく載っています。
資料請求は無料でできます。
なので気になったところは積極的に資料請求してみましょう。
カリキュラムの内容をしっかり理解する
自分がどんなグラフィックデザイナーになりたいのか、できるだけ具体的に想像してみましょう。
どんなメディアにも対応できるデザイナー、イラストに強いデザイナーなど、自分の強みにしたいことは何かを考えてみてください。
悩んでいるスクールに、自分の伸ばしたいスキルを学ぶためのカリキュラムがあるかどうかはとても重要です。
カリキュラムをきちんと理解して、自分の学びたいものを学べるスクールかどうかを見極めましょう。
場所や時間が自分に合っているかよく考える
東京や大阪などの都市にのみ校舎がある学校もあれば、全国に教室を展開しているスクールもあります。
また、昼間の通学制の場合だけでなく、夜間や通信の授業がある学校もあります。
働きながら受講ができるよう工夫しているスクールも少なくありません。
スクールを選ぶ上で一番大切なことは、無理なく学びを続けられるかどうかです。
自分に合った場所や時間帯を選ぶことと、あるいは学校の時間帯や場所に合わせられるかどうかの両方の面からよく検討しましょう。
グラフィックデザイン専門学校・スクール・講座おすすめ10選
社会人の方は下記の記事で詳しく紹介しています。
社会人におすすめのグラフィックデザイン専門学校・スクール・講座10選
総合学園ヒューマンアカデミー
コース | グラフィックデザイン専攻[2年制] |
1年次学費 | 資料に最新の情報あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 仙台、大宮、秋葉原、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、鹿児島、那覇 |
ポイント | ・全国にキャンパスがあるから通いやすい ・3泊4日の合宿で企業担当者にイラストを見てもらえる ・プロの講師によって個性を引き出す |
ヒューマンアカデミーという名前は誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ヒューマンアカデミーは1996年の開校から25年、卒業生の数は累計3.5万人以上とされている歴史ある専門学校です。
また全国で18の拠点があり、どこに住んでいても比較的通いやすい地域に見つけられ、80人もの現役プロ講師による少人数制授業で一人一人に合った指導をしています。
グラフィックデザイン専攻では、デッサンやイラストなどの手描きのアナログ授業から、アプリケーションを使ったデジタルの授業まで必要なスキルを網羅的に学ぶことができます。
学費等は、こちらも必ず資料請求をしてきちんと確認しましょう。
代々木アニメーション学院
1年次学費 | 資料に細かい記載あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 東京・大阪・なんば・名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・金沢 |
ポイント | ・全国どこでも同じ授業が受けられる ・デッサンの基礎からソフトの使い方まで2年間でしっかり学べる ・企業コラボが充実。学校に求人票が集まるから就職にも有利 |
次に検討する上で外せないのがこの代々木アニメーション学院でしょう。
代アニは1978年から42年間、アニメを筆頭とするエンタメ・クリエイター業界とともに大きくなってきた学校で、これまで巣立った卒業生はのべ12万人以上を超えています。
実は日本で放送されているほぼすべてのアニメ作品に代アニの卒業生が関わっているとさえ言われています。
業界のあらゆるところに学校の先輩がいる状況は、卒業後の就職や転職において非常に心強い人脈になります。
また代アニは全国10校(東京、池袋、大阪、なんば、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島、金沢)で同一の授業を行っており、引っ越しをしても相互の転校・転入が可能です。
さらに「就職・デビューサポート」体制も全国一律なので、地方の方でも東京校の学生と同一の条件で関東企業への就職や東京のプロダクションへのオーディションをサポートしてもらえます。
そして講師も現役のプロとして活躍している人たちなので、実践的なスキルが磨けるというのも評判です。
そのほか企業コラボなども多数開催されていて学べる環境としてはこれ以上ないくらいに充実しているといえます。
学費については年度によって変動があるのと、ネット上にはコースごとの正確な情報がないので必ず資料請求をして確認しましょう。
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東京デザインプレックス研究所
専攻 | グラフィック/DTP専攻 |
クラス | 平日夜間クラス
土or日集中クラス 昼間部集中クラス |
在学期間 | 全日制 1年間
各デザイン専攻 3ヶ月~10ヶ月 |
年齢制限 | 18歳以上(開講日時点) |
校舎 | 東京都渋谷区 |
東京デザインプレックス研究所は「大人のための本格的なデザイン学校を創ろう」がコンセプトの「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」です。
有名デザイナーからデザインを学ぶことができる、実践的なカリキュラムが人気です。
受講修了後も開講日から3年間は、ポートフォリオ制作などで教室・設備を利用することができ、就職サポートも開講日から3年間の利用が可能です。
アミューズメントメディア総合学院
コース | ゲーム・アニメ3DCG学科 |
1年次学費 | 資料に細かい記載あり ※資料請求は下記 |
校舎 | 東京(渋谷) |
ポイント | ・「産学協同プロジェクト」など在学中デビューのチャンスも豊富 ・イラストレーターを招いたセミナーが開催される ・編集者などプロを招いた面接や品評会がある |
2年間でプロになるための実力をつける!というのが特徴のアミューズメントメディア学院です。
就職・デビューの夢を掴むのに3年や4年の期間は必要ないとアミューズメントメディア学院は考えています。
そして最大の魅力は何といっても「現場実践教育」です。
既にプロとして働いている卒業生の協力のもと、在学中からプロの制作現場に携わることができるため、在学中に大きなスキルアップが期待できるだけでなく、在学中にグラフィックデザイナーとして活躍している方もいます。
卒業生にはカプコンなどの大手企業で活躍している方も多くおり、資料にはその方の声も載っています。
またゲームやアニメ制作数はNo.1。
そのほか現役プロ講師の指導や専任システムによる就職・デビューシステムなど、スキルアップからデビューするまで十分な環境が整っています。
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デジタルハリウッド
コース | グラフィックデザインマスター講座
グラフィックデザイン講座 グラフィックデザインベーシック講座 |
在学期間 | グラフィックデザインマスター講座 4カ月
グラフィックデザイン講座 4カ月 グラフィックデザインベーシック講座 2カ月 |
校舎 | 東京本校/大阪本校 デジタルハリウッド STUDIOを全国に展開 |
デジタルハリウッドではクラス授業+オンライン授業+個別指導をすべての専攻・コースで併用しています。
そのため、好きなときに自分に合ったスタイルで学ぶことができるのが魅力です。
あらゆるメディアに対応した広告やデザインを学ぶことができます。
バンタンデザイン研究所
学科 | デザイン・映像学部 |
コース | WSグラフィックデザインコース |
在学期間 | 1年間 |
学費 | 151万円 |
年齢制限 | 満18歳以上 |
校舎 | 東京校 |
バンタンデザイン研究所には、定時制のWS(Work Student)コースがあることが特徴です。
カリキュラムは週3日の集中型で、働きながら通いたい人たちのためのカリキュラム・時間割編成を実現しています。
教育ローンや教育クレジットを利用すれば、貯蓄がなくても自立しながら無理なく通うことができます。
桑沢デザイン研究所
学科 | 総合デザイン科
専攻デザイン科 |
コース | ビジュアルデザイン専攻 |
在学期間 | 昼間部3年制
夜間部2年制 |
年齢制限 | 高等学校卒業以上の者(見込者含む) |
校舎 | 東京都渋谷区 |
国内のデザイン専門学校では最高峰とも言える桑沢デザイン研究所。
美大にも劣らないカリキュラムは有名で、業界からの信頼も厚いです。
夜間部もあるので、社会人でも学ぶことが可能です。
東京モード学園
学科 | グラフィック学科 |
コース | グラフィックデザイナー専攻 |
在学期間 | 3年間 |
校舎 | 東京都新宿区 |
テレビCMでも目にすることの多い東京モード学園。
姉妹校に大阪モード学園と名古屋モード学園があります。
希望者就職率100%を達成しているほか、卒業時に万一就職できない場合、就職が決定するまでの必要な学費は2年間学校側が負担してくれる『完全就職保証制度』があります。
大阪デザイナー専門学校
学科 | グラフィックデザイン学科 |
コース | グラフィックデザインコース |
在学期間 | 2年間 |
校舎 | 大阪府大阪市 |
大阪デザイナー専門学校は、2022年に開校60周年を迎えた歴史ある専門学校です。
全国のデザイン事務所とのつながりがあり、学校にたくさんの求人が届くという強みを持っています。
外部のデザインギャラリーで作品展を実施していて、業界関係者にアピールする就職活動の機会にもなっています。
東京デザイン専門学校
学科 | グラフィックデザイン科 |
コース | 広告デザイン専攻
WEB・編集デザイン専攻 パッケージデザイン専攻 グラフィックアート専攻 |
在学期間 | 2年間 |
年齢制限 | 満18才以上 |
校舎 | 東京都渋谷区 |
デザインの最先端である原宿にキャンパスがある東京デザイン専門学校。
原宿の企業や商店街との産学連携で、街を実際にデザインするカリキュラムを導入していることが特徴です。
社会人を対象とした平日夜・土曜昼のキャリアコースは2022年以降の受講生募集を一旦休止とすることが発表されていますのでご注意ください。
HAL東京
学科 | CG・デザイン・アニメ4年制学科
夜間部2年制グラフィックデザイン学科 |
コース | グラフィックデザインコース |
在学期間 | 4年制又は夜間部2年制 |
年齢制限 | 18歳以上で高等学校卒業者 |
校舎 | 東京都新宿区 |
12年連続で希望者就職率が100%のHAL東京。
就職決定者の平均初任給 231,651円となっており、大学卒の初任給219,920円と比べても高くなっています。
卒業生は即戦力として企業から高い評価を得ているため、学校に届く求人も条件の良いものが多いことが強みです。
グラフィックデザイナーの専門学校・スクール・講座がおすすめの理由
グラフィックデザイナーの専門学校・スクール・講座には利用するメリットがたくさんあります。
今回はその中でも特にグラフィックデザイナーになる上で重要なメリットを3つご紹介します。
就職に有利になる
グラフィックデザイナーの専門学校・スクール・講座では、手厚い就職のサポートをしてくれる場合が多いです。
例えば、就職活動の際に必要になるものに、ポートフォリオというものがあります。
ポートフォリオとは自分の実力や実績を企業にアピールするために、自己紹介や制作物をわかりやすくまとめたものです。
ポートフォリオを制作する上で重要なことは、自己満足のために作るのではなく、相手の心を動かすために作るということです。
専門学校・スクール・講座の就職サポートでは、より良いポートフォリオを制作するための指導をしてくれます。
自己満足に陥っていないか、改善すべき点はないか、自分自身で客観的に判断することはプロでも難しいことです。
グラフィックデザイナーとしての実力を兼ね備えたプロの講師たちからのアドバイスは、ポートフォリオの質をグッと高めてくれますよ。
効率的に勉強できる
グラフィックデザインの初心者が、漏れなく、余分もなく何を学習するか考え、スケジュールを立てることはとても難しいです。
なんとかスケジュールを立てたとしても、たった一人でスケジュールを遅れることなく遂行することも簡単ではありません。
不必要な参考書にたくさんお金をかけてしまったり、勉強のできない日が何日も続いたりして、結局グラフィックデザイナーになることを諦めてしまうということにもなりかねません。
グラフィックデザイナーの専門学校・スクール・講座では、過不足のない効率的なカリキュラムが用意されています。
スクールを利用しているということがモチベーションにもなり、無理なく学習を続けることができるようになります。
その結果、独学よりも早く、そして幅広くグラフィックデザイナーの勉強を進めることができます。
グラフィックデザイナーに独学でなるには?おすすめの本や勉強のやり方
現場で必要な力が身に付く
グラフィックデザイナーの世界では、参考書には載っていないけれど、現場では当たり前の「ルール」や「お作法」というものがあります。
これらのことを独学で学ぶ機会というのはまずありません。
グラフィックデザイナーの専門学校・スクール・講座では、グラフィックデザイナーのプロから、現場で求められる実践力を学ぶことができます。
また、グラフィックデザイナーは納期が迫る中で細かい修正をしなければならないことが多く、高い質を保ったまま、素早く作業することが求められます。
作業スピードについては、一人では自分が早いのか遅いのか意識することはほとんどありません。
周りに同じように作業する人がいたり、講師の指導があって初めて気づくものです。
スクールでは基礎だけでなく応用も学ぶことができるので、作業を無駄なく進める方法を身につけることができます。
まとめ
本記事では評価の高いグラフィックデザイナー専門学校・スクール・講座と、これらを利用するメリットについて紹介しました。
スクール選びの基本は、「気になったらまず資料請求」です。
学費やカリキュラムを考慮して、スクールの狙いが定まったら、オープンキャンパスや体験授業にも参加してみましょう。
「資料請求は面倒だからwebサイトを見るだけでいいか」と手を抜かずに、自分の夢を始める場所の情報収集をしっかりおこなってください。