イラストを描くことが大好きで、「イラストレーターとして就職したい」と考える人は多いです。
しかし、就職したいと考える人が多いということは、ライバルが多いということでもあります。
本記事では、たくさんいるライバルの中からイラストレーターとして選ばれる人材になる方法を紹介。
「イラストレーターになりたいけど、何から始めたらいいのか分からない」という人も、やるべきことが分かるようになっています。
イラストレーターは就職が難しい職業である
結論から申し上げますと、イラストレーターは就職が難しい職業ではありますが、決して不可能ではありません。
イラストレーターの就職が難しい理由は、目指している人が多いのに求人募集が少ないからです。
多くの人の中から選ばれるためには、独自性が高いセンスやスキルを持っていることが最低限の条件となります。
イラストレーターを目指しているほかの人とは異なるセンスやスキルを持っているうえで、SNSやブログなどを使って自分が描いたイラストを発信していきましょう。
未経験の場合でも、SNSやブログなどでイラストを発信していれば、イラストレーターと関りがある業界の関係者から声がかかる可能性があります。
イラストレーターとして就職するには?
イラストレーターとして就職するには、「専門学校に通う」、「イラストに関する講座を受ける」、といった方法があります。
専門学校に通う
イラストレーターになるためにはいくつかの方法がありますが、中でも専門学校は近道となる選択肢です。
専門学校が近道となる理由は、イラストレーターとして就職するためのスキルや知識を集中的に学習できるからです。
自分が進みたい方に就職した実績がある専門学校なら、入学を考えるだけの価値があります。
たとえば、「代々木アニメーション学院」や「ヒューマンアカデミー」などは、多くの卒業生を送り出した実績があるイラストレーターの専門学校です。
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イラストに関する講座を受ける
専門学校に通う時間や費用が捻出できない人には、イラストに関する講座を受ける選択があります。
イラストに関する講座は、専門的な講義を短期間で集中して学習したい人に向いている選択肢です。
また、自宅や職場の近くで講座を受けられる場合があるので、働いていてまとまった時間を取ることが難しい人にも向いています。
未経験でもイラストレーターとして就職するには
未経験の人がイラストレーターとして就職するには、絵や作品作りに慣れておくことが重要です。
少しずつでも毎日絵を描いておく
毎日絵を書いておくことは、未経験の人がイラストレーターとして就職するために重要なことです。
多くの課題を毎日こなしている学生の方は、「週末にまとめて練習するのではいけないのだろうか?」と考えるでしょう。
しかし、画力を上げるためには、毎日絵を描いてPDCAサイクルを回す方が効率的です。
毎日描いて、そのときの感覚を覚えていくことによって絵は上達していくといっても過言ではありません。
たとえば、男性と女性では、目や髪の毛の描き方が異なります。
イケメンと可愛い女性の目の描き方、髪の毛のボリュームなどは、多くのイラストを描いて身につけるものです。
絵を描くときの感覚を体に覚えてもらうには、たとえ忙しくても毎日練習することが一番です。
実際の仕事をイメージした作品作りをする
イラストレーターとして就職するには、実際の仕事をイメージした作品作りをしていくことが重要となります。
仕事をイメージした作品作りが重要な理由は、イラストレーターとして働くうえでも経験は重視されるポイントのひとつだからです。
たくさんの人の中から選べる環境で、作品作りの経験が多い人と少ない人がいれば、どちらを選ぶでしょうか。
即戦力になってくれそうな、作品作りの経験が多い人を選ぶでしょう。
経験が重視される業界だからこそ、実際の仕事をイメージした作品作りに励んでください。
仕事の実績を積み上げていく
イラストレーターとして就職するためには、仕事の実績を積み上げていくことが確実な道です。
できれば、イラストレーターになっていない段階から、クラウドソーシングなどを使って実績を積み上げていくようにしましょう。
クラウドソーシングとは、仕事をしたい人と仕事を依頼したい人を仲介するサイトです。
Webライターやエンジニアの依頼だけではなく、イラスト制作の依頼もありますよ。
仕事をした実績があると、それがポートフォリオとなって、イラストレーターに就職する際の力になります。
多くの人の中からより選ばれやすい人材になるので、実績を作っておいてください。
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イラストレーターの収入や働き方は?
イラストレーターへの就職を目指している人は、収入や働き方が気になりますよね。
収入は働き方によって異なる
イラストレーターの収入は働き方によって異なるので、一概に言えるものではありません。
たとえば、新人の場合は手取りで15万円程度ということもありますが、大きな企業と提携している案件なら、イラスト1つにつき10万円以上もらえる仕事も。
メディアの挿絵を描く案件の場合は、ひとつの企画を全て請け負ったとしても数万円程度ということがあります。
このように、イラストレーターは働き方や職場の環境によって収入が大きく異なるので注意が必要です。
イラストレーターの勤務スケジュールとは
イラストレーターは会社によって働き方が異なるので、勤務スケジュールもさまざまです。
繁盛期以外は、朝10時に出勤して定時で帰社するケースもあります。
仕事の忙しさや会社の環境によっては、20時ごろまで作業をしている場合もありますよ。
売れっ子になれば、会社にお泊りセットを持ちこんで徹夜で作業をする人もいるほどです。
一握りではありますが、イラストレーターは売れっ子になれば会社にお泊りする必要があるほど仕事が入ってくる職業でもあります。
就職した後もスキルの向上を欠かさない
イラストレーターは就職するだけではなく、その後にスキルを向上させることが継続のためのコツです。
イラストには流行の作風があるので、時代に合わせて変化できないと売れ続けることは困難となります。
机に向かってひたすら作業をしていると、つい視野が狭くなりがちですが、視野を広げてたくさんの作品に触れることが重要なポイントのひとつ。
取引先や会社が求める絵柄を描けるかどうかも求められるので、イラストレーターは就職してからも勉強が欠かせません。
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イラストレーターのおもな就職先はどこ?
イラストレーターの就職先になるのは、おもにデザイン企画会社やゲーム会社です。
まれに出版社などでもイラストレーターを募集していますが、いずれにしても求人数は多くありません。
何度かお伝えした通り、多くのイラストレーター志望者から選ばれるには特別なスキルや知識が必要となります。
経験者や未経験者を問わず、どの就職先であってもイラストレーターになるのは難しいですが、不可能というわけではありません。
イラストレーターに就職する時の注意点!
ここでは、イラストレーターに就職する時の注意点をまとめています。
成長できる環境かどうか見極める
イラストレーターとして就職する際は、その会社が成長できる環境かどうかを見極めましょう。
イラストレーターは就職した後もスキル向上のために勉強が欠かせない職業なので、イラストレーターになりたいといった気持ちだけで続けるのは困難となります。
就職する前に会社を調査して、成長できる環境であるかどうかをチェックすることがおすすめです。
労働環境などの待遇を確認する
イラストレーターとして就職するなら、労働環境などの待遇を確認しておきましょう。
売れっ子のイラストレーターになると会社に泊まり込みで作業することがあるので、働く環境は重要なポイントです。
イラストレーターとして就職できても給料が少ないと、仕事のモチベーションが低下します。
モチベーションが低下すると積極的に勉強できなくなるので、イラストレーターとして働き続けることが困難になるでしょう。
労働環境や給料などは生活に直結する部分なので、見て見ぬふりをせずきちんと調べてください。
仕事内容を確認する
一口にイラストレーターといっても、請け負う仕事の範囲は幅広いものです。
デザイン会社に勤めていれば、ポスターやチラシの制作を担当します。
ゲーム会社に勤めているなら、キャラクターや背景、アイテムなどの制作にかかわることが多いです。
基本的にIllustratorやPhotoshopなどのソフトを使うので、これらを使いこなせなければイラストレーターとして働き続けることは難しいでしょう。
まとめ
イラストレーターとして就職するのは狭き門ですが、インターネット社会である現在はさまざまな道が開かれています。
自分のイラストを発信し続けていたら、想定外のところから声がかかる可能性がありますよ。
イラストを描くという特技があるのだから、簡単にあきらめずに挑戦してみてはいかがでしょうか。
イラストレーターとして就職する場合は、会社の環境チェックを忘れないようにしましょう。